こんにちは。
情緒あふれる旧木沢小学校に足を運んできたので、今回は旅ログです。
廃墟にロマンを感じる
廃墟って、めちゃくちゃロマンを感じませんか?
新品のモノに対して情動が起こることは数少ないです。
古いタンスやゲームボーイなどを見ると、思い出と共になんとも言えない感情が湧き上がってきて、胸がいっぱいになります。
そして、その感情が廃墟に対しても湧き上がってくるのです。
私の場合だと、何ヶ所かのホテルで働いた経験から、ホテル=見栄えよく整備されているという印象が強くあります。
では対極であるホテルの廃墟はどうでしょうか。
レールから外れたカーテン / ビリビリに破けてカビも生えている / ひと吹きするだけで大量のホコリが舞う
人の手が加えられなくなったモノたちは、月日を経てこうも姿を変えてしまう・・なんて情緒が揺さぶられますね。
かつては、私が知るホテルのようにフロントマンがいて、わくわくしているお客さんがいて、お客さんを迎えるお部屋があって・・
自分の知っているホテルの未来を見ているようで、ロマンを感じるんですよね。
ロマンロマn言ってますが、とてもビビリなので一人きりで廃墟をめぐる勇気は出ません(笑)
廃墟探索は建物の劣化による危険が付き物であること、野生動物との遭遇があること、この辺は十分注意が必要なのでビビっているうちは一人行動はキケン( ・∇・)
一人で劣化した建物に足を踏み入れて、事故が起きたら誰も助けてくれませんからね。。
廃墟を視覚的に楽しむのもありですが、どうせなら感情も巻き込んで想像力を働かせる楽しみ方もあるというのをお伝えできればと思います。
そして、今回『廃校』に足を運んできたので旅ログをお届けします。
廃校となった旧木沢小学校
ん〜ノスタルジック。
まずは軽く木沢小学校の歴史を遡ってみましょう。
長野県飯田市に位置する旧木沢小学校は、
昭和7年に建てられた木造校舎です。
そして、平成12年3人の生徒を最後に廃校となります。
廃校になってから20年ほど経っているようですね。
戦時中である1945年の生徒数は310名、少子化と過疎化によって1991年には26名になっていたそうです。
生徒が300人以上いた当時は、きっと子供たちの声で賑わっていたことでしょう。
そして現在は住民の手によって施設維持が施され、資料館やイベントスペースとして活用されています。
写真の『たかね猫校長』(名前)は、旧木沢小学校に通う唯一の生命体です。
稀に見る、めちゃくちゃ人懐こい猫ちゃん。
来校する人たちとの交流を日々楽しんでいるのかもしれません(๑・̑◡・̑๑)
旧木沢小学校の校舎内
階段と廊下を渡っていく。
壁には掲示物がたくさん貼ってありました。
教室
平成12年3人の生徒を最後に廃校。
このようにパカーっと開くタイプの机は使用したことがありません。
机の板はずっしり重いので、物の出し方に効率が求められそう。
教室って常にいろんな掲示物が貼られていて、賑やかですよね。
カラフルで賑やかな教室が唯一静まり返るときは、学年が切り替わる始業式と終業式。
その時期は掲示物が回収されて殺風景だし、先生は正装着だし。
いつもと違う雰囲気に少し緊張していたなぁと。
当時の教室にも背丈がバラバラの机が並んでいたな
後ろにはランドセルを置く棚が置いてあったな
手の届かない高いところにまで掲示物が貼られていたなぁ
この光景を目の前にして、懐かしい記憶がポンポンと蘇ってきました。
ランドセルは赤と黒
90年代生まれの私の時代は、赤と黒のランドセルが主流でした。
当時テレビで『ララちゃんランドセル』のCMがよく流れていて、ピンクや水色ランドセルが浸透し始めましたね。
今のところ、赤と黒のランドセルが人気カラーの上位にランクインしているみたいですが、その他のカラー人気も年々上昇しているようですね。少し寂しい。
ランドセルの側面についたフックに体操着袋を垂れ下げて持ち帰っていたなぁ。
ランドセルが傾くので、帰宅する頃には片側の肩が痛いんですよね。笑
旧木沢小学校の職員室
職員室に入ることはほとんどなかったし、用件があっても入り口から先生を呼ぶスタイルでした。
でも、先生たちのデスク上には常にたくさんの資料とコーヒーカップが置いてあったのだけは覚えています。
当時の先生たちが当たり前に使用していた木製のデスク。こういったモノは『レトロ』と呼ばれるようになりました。
椅子、お尻が痛くなりそう
見覚えのあるモノたち
このパカって開く筆箱懐かしい!!
今でも使いたくなるデザイン。
国語の教科書
ページの角にパラパラ漫画をよく書いていました。
字体に見覚えがあります。
最近の児童書ってどんなデザインなんだろう?
小学生時代は、読書が苦手で。
一冊読破したのは「赤毛のアン」だけでした。
私の読書と言えば、
「かいけつゾロリ」とか
「はだしのゲン」などの漫画ものをよく読みました。
感想
今回は廃校の旅ログでした。
ご紹介したのは、ほんの一部です。
一人きりで校舎内を歩いていたので、床を歩く音が淋しく鳴り響いていました。
人体模型と対峙した時は、少し恐かったなw
そして、懐かしい記憶と懐かしい感情を思い出していたせいか、締め付けられるような1時間半だった。
そういえば
小学校に限らず、学校という空間があまり好きではない方でした。
けど、10代にしか経験できないことがぎっしりつまっている場所なので、通って良かったなと思います。
大人になると自分次第で環境を変えることができるし、行きたいところに行くこともできます。
子供ってお金がないから、近所の駄菓子屋で小さなお菓子を買って食べたり、自転車や徒歩で公園に行ったりして過ごしますよね。
今それを日常的におこなうか?って自問すると、寂しいことに『NO』なんですよ。
大きくて高いと思っていた公園の遊具は、小さく感じるし、簡単に登ることができる。
夕方17時の鐘が鳴っても”大人だから”帰る必要がない。
大人になっても子供時代のように過ごすことは可能なんですが、あらゆる制限が解かれているのでイージーすぎるように思えます。
けど、鬼ごっこは今でも全力でできるなぁ笑
こういうことは、きっかけがないとなかなか考えません。
感性の引き出しがまた広がりましたし、私の記憶はまだまだ色あせてないなと確認できました( ̄∇ ̄)
今回の廃校訪問、本当に楽しかったです。
滞在時間が1時間半程度だったので、また時間をかけてゆっくり見学したいなと思いました。
『校長先生、また来ますよ٩( ‘ω’ )و』