韓国で80万部
日本で25万部超えのベストセラー
『私は私のままで生きることにした』
- 自分らしくってなんだろう
- 周りを気にしながら生きている
- 自己肯定が低い
そんな人にお勧めしたい本です。
人生楽しく生きようよ、時間は限られてるんだよ系の
自己啓発やエッセイ本は苦手なので
読んだことがありませんでした。
この本はギラギラした自己啓発エッセイではなくて、
一瞬冷たく感じるけど本質を突いているなぁという印象。
本書を引用しながら紹介していきます٩( ‘ω’ )و
感情の無駄づかい
退職したら二度と会わない上司。
笑い声がイラつく、くだらない女性。
裏で悪知恵をたくらむ、狐のような同期の同僚。
あなたの人生にとって何の意味もない、そんな人たちに感情の無駄づかいをするのはもうやめよう。
気を揉んだって、うめいたって、
憎んだって、彼らはどうせあなたの人生から去っていく人なのだから。
引用：「私は私のままで生きることにした」
著者：キム・スヒョンさん
翻訳：吉川南さん
著者は私の人生から去っていく人を”通りすがりの人”と表現しています。
私は周りの顔色を伺いながら、いろんな感情を抱くことがあります。
「自分勝手だなあ」「何でそんなことが言えるんだろう」
喜怒哀楽でいうと、怒 / 哀が自分の感情を支配した時
胸がざわつくし「何で？」と相手に執着して
目まぐるしい情動が起こります。
結局そう感じた相手とは長い付き合いになるわけでもないので
著者が言う”通りすがりの人”にすぎない。
他者は自分のために生きているわけではないので
期待して落胆すること自体が自分のエゴなのだと気づきました。
感情を消費するだけで、何も産まれないんですよね。
そう思ったら、なんだかもったいないなと感じました。
感情を消費する前に、
負の感情を抱くほどの価値が相手にあるのかを
立ち止まって考えるようになりました。
ステータスを抜いた自分は何者になる？
IQでは知恵を測定できないし、
友達の数では人間関係の深さを証明できない。
家の広さがその家庭の幸せを保証してくれるわけでもないし、年収でその人の人格がわかるわけでもない。
年齢、身長、学歴、TOEICの点数、年収、家の広さをステータスとする数値を全て消したら、あなたは何者になる？
引用：「私は私のままで生きることにした」
著者：キム・スヒョンさん
翻訳：吉川南さん
数字は簡単に比較できて、順位を決めやすい。
数字がモノを言う世界もありますが
そういうの抜きにして一旦全ての数値を抜いてみようってことですね。
私は誇れるような数値を築いていないので
特に何も変わらないかなぁって思いました。
相手を理解したい時に数値を無視することで
人格をダイレクトに見ることができますね。
職業は自分を証明するための名刺ではない
職業というのは、より自分らしくなるために必要なものであって、存在しない自我をつくり出してくれるわけではない。
私たちにとって大切なのは、自分を証明する名刺ではなく、誰かに証明する必要のない自分自身になること。
引用：「私は私のままで生きることにした」
著者：キム・スヒョンさん
翻訳：吉川南さん
ん〜確かに、その通り。
先ほどの数値(ステータス)を抜いた自分は何者？というお話しと似ています。
動物園で非正規として働いていた頃
他園の飼育員が集まる会に参加したことがありました。
いろんな人と話すなかで、
「雇用形態は？」と聞かれることが多く
非正規ということを伝えると
励ます人や態度が大きくなる人
反応が分かれたんですね。
何だかもどかしかったです。
非正規の人だって一生懸命働いてるぞ！って
アピールするのもプライドが傷つくだけなので、
ニコニコしながら「頑張ります＾＾」
そう返すことしかできなかったなぁ。
『私は私のままで生きることにした』感想
最近思うのは、自分を最も理解していて
最も応援してくれる存在は自分自身だなと。
そんな存在である自分が私は情けないって
卑下してばかりいると、どんなに周りから
励ましの言葉をもらっても起き上がることが難しいです。
まずは自分を大切にするという基本ベースがあってこそ
周りの支えが活きてくるのかなぁ
